エッセー

ジャイアン

6歳上の私の彼は、ひとことで言えば「ジャイアンタイプ」。
もちろん、ジャイアンのように、人を殴ったり、脅したりはしないけど、
自分の欲求にとても素直(つまり、わがまま)。
そして、ポジティブな感情も、ネガティブな感情も素直に表現するので、
「それ、言い過ぎ!!」と突っ込みを入れたくなる。

たとえば、二人で一緒にご飯を食べているとき、
「水、もってきて」「醤油、もってきて」と間髪入れずに言った後、
座る暇もない私に、
「俺と一緒だと、運動になっていいだろ?」と満足げな笑顔を見せる。

彼は、おもしろいし、頼もしいし、前向きだし、一緒にいると楽しいけど、
私はたまに、「もう、本当にジャイアンなんだから!」と言いたくなる。
そんなときは、私のストレスが溜まらないように、
お腹に軽く“ねこパンチ!”を入れてもいい約束になっている・・・。
本当は、私の方が乱暴者なのか?

そんな彼のことを、私の友人たちは「ジャイアン」と呼び、
彼も、映画版のジャイアンは面倒見がよく、友だち思いだからなのか、
そのあだ名を気に入っている。

ある日、そんな「ジャイアン」が私に一言。
「ジャイアンは、しずかちゃんが好きなんだぞ」。

??う~ん、たしかに。
私が彼に、こうして欲しい、ああして欲しいと思うのと同じように、
彼も私に対して、こうして欲しい、ああして欲しいと思っているのだ。

まずは自ら与える。それって布施の精神でもあるし。
私も、しずかちゃんのように、彼に優しくしてあげようと、心に誓った。

パンダ

パンダ

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仏さまの教えを学ぶことが好き。教えをひとつ実践して、それによって気づいたことをみんなと語り合う時間は、もっと好き。

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