エッセー

ファミリーレストランでの出来事

友人とランチをしたときのこと、隣の席にいた大学生6人青春真っ只中!
何を話してもおかしいらしく、笑いが絶えない様子。
最初はほほえましくその様子を眺めていた私たちでしたが、時間が経つにつれ6人の声は大きくなり、しまいには「何の叫び声!?」と思えるような雄叫びが絶え間なく聞こえてきました。
高齢の私たちは、互いの声が段々聞きとれなくなり、会話も止まってしまいました。

こんなとき、皆さんならどうするでしょうか。不機嫌な顔で学生たちを睨む?それとも、店員さんにクレームとして訴える?
私は勇気を出して彼らにお願いに行きました。

「お願いがあるのだけれど、聴いていただける?」。6人が一斉にこちらを見ます。
「なんですか?」
「楽しそうでいいのだけれど、もう少し声のトーンを落としてくださると助かるの。ほら私たち高齢者でしょう。耳も少し遠くなっているの(笑)」
「ああ・・・はい」

その後、大学生たちは静かになり、おかげさまで友人といい時間が持てました。
帰り際に「ありがとう。嬉しかったです」と伝えると「ありがとうございます」と応えてくれた若者たち。

どんな場合でも人格を尊重することの大切さを改めて気づいた出来事でした。

 

Takayo.maruyama

Takayo.maruyama

投稿者の記事一覧

昭和22年鹿児島県生まれ。51年、「子どもに学ぶ家庭教育」の開発者・小林謙策氏に師事。
以来、自らの子育ての反省と実践を通し、国内はもとより海外でも多くのお母さんたちに「だいじょうぶ、あなたはいいお母さん」と心からのエールを送ってきた。現在も講演会、講座などの講師を務めながら、傾聴ボランティアも行なっている。

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