人生へのまなざし

真っ暗な空にこそ、星は輝く 第2回

大人になってからADHD(注意欠陥多動性障害)と診断された私が、子供の頃からの苦しい経験を振り返って見えてきた、さまざまなコトを綴ります。一人でも多くの方のお役に立てることを祈って。

看護師として働いていたときに初めて診察を受け、ADHDと診断された私ですが、幼い頃からすでに、その兆候はあったのかもしれません。

2歳の時には、公園デビューをした公園へ、公園の砂を自分と同じくらいの大きさのバケツに入れて何度も往復し、自宅の庭に砂の山を夢中で作ってしまったことがありました。

ある日突然、庭に砂の山ができて驚いた両親は、私の後をつけたようです。道路を横断する際に事故に遭わなかったことが不思議だったと話していました。ドライバーは皆止まってくれていたようです。その後両親は私を連れてホームセンターへ行き、自宅の庭に砂場やブランコ、滑り台など小さな公園を作ってくれました。

夢中になると周りが見えなくなっちゃう子供だったようです。

また、幼い頃から木登りや走り回るのが大好きで、顔から足までいつも擦過傷だらけでした。小学1年の時、「行ってきまーす!」と笑顔で登校した1分後には戻って自宅のチャイムを鳴らし、玄関に出てきた母が「どうしたんだその傷は!? また転んだのか!!…にしても、激しく転んだな、お前は〜!(笑)」と、おでこや鼻に絆創膏を貼ってくれ、再度登校したこともありました。

今は長時間同じ姿勢でいられるようになりましたが、幼い頃はじっとしているのが苦手で、待つことができない子でした。幼稚園で自由時間になると、夢中でオルガンを弾き、友達にオルガンを取られたらダッシュで外に出て園庭をグ〜ルグル走り回り、砂場を見つけたらそこへダッシュして行くのです。

当時の私の趣味であった砂場では、カエルを詰めたお団子を作り先生にあげ、突然砂のお団子がムクムク動き、中からカエルが出てくると、先生は、「ありがとうエリコちゃ…、きゃー!!」となりますよね。ケラケラ笑いながらまた夢中でお団子を作るんです。驚かせるのが好きでした。

ブランコが空いているのに気づけば猛ダッシュ。危なくない!?くらいの高さまでブランコにブンブン乗ったと思ったら、隣の木登りみたいな遊具が楽しそうで、ブランコに早速あきてジャンプで飛び降り、もちろん激しくコケて、気にせず隣の遊具で遊ぶ。誰もが登れないような高さまで登りきり、てっぺんからジャンプしてまた怪我をする。一部始終を見ていた先生が怪我の処置をしてくれるのですが、目線は遊具。

…という感じで、大忙しな子でした。

雨の日になるとテンションが上がって、傘をブンッて振り、裏返した傘に雨水を溜めるのが楽しくて楽しくて。母がよく笑いながら話していたのですが、長靴に水を入れてジャーッと流すのを繰り返したと思ったら、「長靴が濡れて冷たくなっちゃった〜」と泣きべそかいたり、水溜りに仰向けで寝っ転がって虫みたいに動いたりしていたようです。自分でやっておきながら、もう、はぁ〜?ですよね(笑)。

 

ERIKO

ERIKO

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茨城県生まれ。幼い頃はおてんばで、木登りやかけっこをしては傷だらけの少女だった。
物心つく頃から人間関係で悩むようになり、自分を含め、あらゆる命がなぜその姿でこの世に誕生するのかを問うようになる。

23歳で看護師になるが、度重なるミスに上手く対処出来ず、うつ状態になる。
24歳でADHD(注意欠陥多動性障害)と診断を受け、治療薬を内服し始めると、ミスは激減。それまで苦手と感じていたあらゆる物事が徐々に解消され、人生が大きく変わっていく。
患者さんと接する中で、「私にしかわからない気持ちを、あなたは理解してくれる。あなたが担当で良かった。」と言われたのをきっかけに、自分自身のこれまでの人生を人の幸せのために役立てたいと思うようになる。

現在は看護師をしながら、東京都杉並区を中心に活動している『Let it be〜発達障害の子を持つ親の会〜』で、当事者としての思いを共有し、当事者だからわかる子供たちの気持ちを代弁している。

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