人生へのまなざし

真っ暗な空にこそ、星は輝く 第3回

大人になってからADHD(注意欠陥多動性障害)と診断された私が、子供の頃からの苦しい経験を振り返って見えてきた、さまざまなコトを綴ります。一人でも多くの方のお役立てることを祈って。

周りのペースに戸惑いはじめた小学校時代

幼稚園の頃にはのびのび過ごせた私でしたが、小学校に上がると、そうもいかなくなりました。学校には、守らなければならない規則やルールがあるからです。

朝間に合うように起きても、学校まで徒歩5分だというのに、毎日遅刻。忘れ物も毎日で、その度に母親が届けに来てくれました。母も毎日朝から戦争で大変ですよね。

おしゃべり好きな私は家族から『えっちゃん』と呼ばれていたため、学校では「えっちゃんね、昨日ね、」などと自分の話ばかりしていました。そのため、小学2年くらいから「うわ、“えっちゃんねー”が来た!!」と男子に言われるようになり、鬼ごっこをしてもドッヂボールをしても、足が速いんだから逃げればいいだろと、集中攻撃されることもありました。

毎日習い事があったため、気が付いたころには周りの子が友達付き合いが上手になっており、女子からも仲間外れにされいじめに遭うようになりました。

小学4年の担任には「えっちゃんは友達付き合いがへたくそ!」と帰りの会でみんなの前で言われたこともありました。しかし、「学校行きたくないな」と呟いても、学校を休むことは許されず、無理やりにでも登校していましたが、そのおかげで『嫌なことがあれば逃げる』という思考が私には基本的にありませんでした。これは大人になった今、本当にありがたいことだなと思っています。

私の場合、“起立、礼、着席!”の後、授業が始まってから教科書をガサゴソ出すので注目を浴びました。授業が始まってすぐに「宿題を後ろから回して」って先生が言うから、何にも準備をしていない私は早速ガサゴソするわけです。するとみんなが「早くしろよ!!おせーんだよ!!」と煽るため、いつも出す宿題はくっしゃくしゃでした。

掃除の時間にサボってる男子が楽しそうで、次第に私も女の子一人で男子数人に混じって遊び、先生に怒られることもありました。

こういった症状が子供だからなのか、ADHDによるものなのかグレーだったため、担任の先生から両親に支援学級に行ったほうがいいという話はなかったのだと思います。それに、両親が私のそういう面を個性として認めてくれていたので、“お前は元気というより男勝りな子で大変だったんだぞ〜”と明るく話してくれていました。

でも、テストの時には最後まで問題を読まずに回答していたこともありました。

今思えば、さりげない配慮とか、対処方法などを教えて欲しかったなとも思います。

 

ERIKO

ERIKO

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茨城県生まれ。幼い頃はおてんばで、木登りやかけっこをしては傷だらけの少女だった。
物心つく頃から人間関係で悩むようになり、自分を含め、あらゆる命がなぜその姿でこの世に誕生するのかを問うようになる。

23歳で看護師になるが、度重なるミスに上手く対処出来ず、うつ状態になる。
24歳でADHD(注意欠陥多動性障害)と診断を受け、治療薬を内服し始めると、ミスは激減。それまで苦手と感じていたあらゆる物事が徐々に解消され、人生が大きく変わっていく。
患者さんと接する中で、「私にしかわからない気持ちを、あなたは理解してくれる。あなたが担当で良かった。」と言われたのをきっかけに、自分自身のこれまでの人生を人の幸せのために役立てたいと思うようになる。

現在は看護師をしながら、東京都杉並区を中心に活動している『Let it be〜発達障害の子を持つ親の会〜』で、当事者としての思いを共有し、当事者だからわかる子供たちの気持ちを代弁している。

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