縁ともリレーブログ

ほっとけないお話④本と映画の宣伝

「ホッと家ファミリーの『ほっとけないお話』」は、ホッと家ファミリー(ホッと家の住人たち)が、今、気になっている事、皆さんにお知らせしたい事、応援したい人たちなどをテーマにお伝えするコーナーです。

こんにちは、ホッと家ファミリーの近隣住民です。
ファミリーの一人から「You! それ書いちゃいなよ!」と背中を押され、僭越ながら初めて投稿させていただきます。

私、自分で言うのもなんですが、仕事運にとても恵まれているようです。
出版社に入社し、最初に配属された部署で文章を書く難しさや怖さ、楽しみを覚え、また、人の縁がどんどん広がっていく喜びを知りました。異動して本づくりに携わることになったのですが、人のご縁のありがたさを日々感じています。夢を語り、エネルギッシュに活動する著者の先生方と触れ合い、刺激を受けまくりの日々を送っています。
と、仕事の話になっていますが、なんてことない、本と映画の宣伝です(笑)。

私が初めて編集させていただいた単行本『私は、看取り士。——わがままな最期を支えます』(柴田久美子著、佼成出版社)が、なんと映画化されました。同書を原案とする映画『みとりし』は9月13日から、東京・有楽町スバル座ほか、全国で順次上映されます。

「看取り士」というワードを初めて聞く人が多いと思うので、簡単に説明します。
看取り士とは、臨終にある人に寄り添い見守る存在です。また、愛する家族の死に直面して慌ててしまうご遺族をサポートする役割も担っています。

高度経済成長、医療の発展、核家族化など、さまざまな社会の変化にともない、看取りの現場は自宅から病院に移りました。現在、8割の人が病院で最期を迎えています。その方たちは本当にそれを望んでいたのでしょうか。2017年の厚生労働省による「人生の最終段階における医療に関する意識調査」では、身体の状態にもよりますが、半数の人が自宅で最期を迎えたいと回答しています。それと同じような願いを持っていたのではないでしょうか。ご家族も本人の願いに応えたいと思う一方で、自宅での看取りの経験が減った現代ではそれも難しいようです。

死の尊厳が軽んじられている状況を憂い、立ち上がったのが柴田久美子さんです。これまで、看取りの家や、依頼者の自宅、病院で200人以上の最期を抱いて看取ってきました。柴田さんは、「旅立つ人から『いのちのバトン』という最後の温かいプレゼントを受け取らなければいけない。そして、すべての人が最期、〈自分は愛されている〉と感じて旅立ってほしい」と願っているのです。

さて、これを読んでくださっている皆さんは、自分の最期を考えたことがあるでしょうか。私はありませんでした。死は必ず訪れることを理解していても、です。今も実感を持って考えているとは正直言えないかもしれません。しかし、肉体を離れたらあそこへ行って、誰に会って……という理想はあります。そう考えると、〝死〟も怖く、悲しいばかりのものではないような気がします。

柴田さんの体験、死生観、看取りの作法などは、『私は、看取り士。』に書かれていますので、ぜひご覧いただければと思います。
真面目すぎたでしょうか。いや、でも、誰もが人生の最後に経験することだからこそ、自分なりの死生観を持つことが大切なのです。
こうした、いのちや死をテーマにした映画が9月に公開されます。ずばり、『みとりし』です。やっと本題です(笑)。

この映画は、柴田さんのこれまでの体験をモデルとしています。柴田さんは旧知の仲であった俳優・榎木孝明さんと「いつか、死生観をテーマにした映画を作りたい」という思いを共有しており、今回、映像化の企画が進みました。

現在、東京、名古屋、京都、大阪、岡山、大分、鹿児島での上映が決定しています。余談ですが、東京の上映館である有楽町スバル座は、この映画の封切りをもって閉館だそうです。歴史ある映画館がその幕を閉じるのは寂しいですが、何か感慨深いものがあります。

お近くに上映館のある方はぜひ足を運んでいただきたいと思います。感涙必至、おすすめの作品です。


映画『みとりし』
〈story〉
長年勤めた会社を早期退職した柴久生(榎木孝明)は、人の最期を見守る看取り士として余命幾ばくもない依頼者に寄り添っていた。活動する中で、孤立死で発見された人が自分の名刺を握り締めていたのを目の当たりにするという苦い経験がある柴は、自らの役割の大きさを再度認識していた。
そんな柴の元に、新人の看取り士・高村みのり(村上穂乃佳)が着任してくる。みのりは、入院先の病院から「自宅に戻りたい」と願う高齢患者や、独り暮らしの高齢者、乳がんで余命宣告を受けた3人の子供を持つ母親の最期と向き合う。旅立つ人とその家族との触れ合いを通し、死とは何か、生きるとは何かを学んでいく——。

出演:榎木孝明、村上穂乃佳ほか
企画:柴田久美子、榎木孝明、嶋田豪
監督・脚本:白羽弥仁
配給:アイエス・フィールド

※上映館などの詳細は、『みとりし』公式ウェブサイトをご覧
http://is-field.com/mitori-movie/index.html

原案本詳細
書 名 『私は、看取り士。——わがままな最期を支えます』
著者名 柴田 久美子 (日本看取り士会会長)
発行元 株式会社佼成出版社
定 価 1,512円(本体1,400円+税)
https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b375517.html

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